秋芳洞

秋芳洞

秋芳洞は山口県美祢市に位置し、秋吉台国定公園の地下100mに広がる日本屈指の大規模な鍾乳洞です。総延長は10.7kmを超え、その壮大なスケールは圧巻です。洞内の温度は四季を通じて一定の17℃で、快適に観光できます。
秋芳洞は、自然の造形美が息をのむほど美しい場所として知られており、特別天然記念物に指定されています。洞内にはさまざまな鍾乳石のフォーメーションが点在し、その中でも「百枚皿」と呼ばれる美しい鍾乳石の一群は、まるで棚田のような景観で、写真映えするスポットとして人気です。
また、高さ約8mの「巌窟王」は、怪獣のような形を持つ鍾乳石で、インスタ映えする見どころの一つです。さらに、「3億年のタイムトンネル」と呼ばれるエンターテイメント性の高い空間もあり、光と音の演出が訪れる人々を魅了します。
探検好きな方には「冒険コース」も用意されており、洞内で懐中電灯片手にはしごを登ったり、鍾乳石の間をすり抜けたりと、スリリングな体験ができます(別途料金がかかります)。
さらに、夜の秋芳洞も楽しめる「秋芳洞・闇のロマン体験」では、洞内の照明を消し、懐中電灯1本で洞窟を探検します。暗闇の中での神秘的な体験が待っています(要予約)。
秋芳洞は、自然の驚異と美しさが満ちあふれた場所で、四季折々の風景が訪れる人々の心を魅了します。

基本情報

名称
秋芳洞 (あきよしどう)
所在地
〒754-0511 山口県美祢市秋芳町秋吉3449番地1
アクセス
JR新山口駅からバスで約40分「秋芳洞」下車
中国自動車道「美祢東JCT」経由小郡萩道路「秋吉台IC」から車で5分
駐車場
正面入口付近
・市営第1駐車場(200台)
・市営第2駐車場(300台)
1日1回利用 普通車500円 バイク無料(第1駐車場のみ)
※高さ2.5m迄の制限あり
・貸切バス駐車場(バス18台・無料)
黒谷入口付近
・普通車120台、バス10台 ともに無料
エレベーター入口付近
・普通車150台、バス2台 ともに無料
営業時間
8:30~17:30 閉洞18:30 ※3月~11月 通常期
8:30~16:30 閉洞17:30 ※12月~2月 閑散期
※黒谷入口 ・エレベーター入口からの入洞は16:30まで
定休日
年中無休(年末年始も通常通り営業)
料金
大人 1,300円 高校生 1,300円 中学生 1,050円 小学生 700円
連絡先
電話番号:0837-62-0305
FAX番号:0837-62-0305
公式サイト

マップ

詳細情報

秋吉台には400を越える石灰洞窟がある。秋芳洞は、その中でもひときわ規模の大きな巨洞で、全長は約8.8キロメートルあり、鍾乳洞としては日本最大規模の大きさである。洞窟の入口は広谷ポリエに開口し、高さ20メートル、幅8メートルあり、ここから多量の地下水が溢れ出ている。洞内の空間は規模が大きく、「千畳敷」では高さ30メートル、幅100メートル、最も幅の広いところは200メートルの巨大空間をなしている。秋芳洞の探検は明治の頃から進められ、今も続けられている。
秋芳洞の生成の歴史も解明され、百万年にわたる地下水による溶食作用と地下水位の低下、砂や礫の堆積、天井の崩落、洞窟生成物の発達によって今見られる洞窟空間ができあがったと考えられている。洞窟内には多くの見るべき名所があるが、「百枚皿」の奇観は巨大なリムストーンプールとして内外に例を見ない美しい眺めである。
また、洞窟生物も多く、陸上ではキクガシラコウモリなど6種類のコウモリや眼の退化したゴミムシなどの小動物、地下水中でも眼が退化したシコクヨコエビやアキヨシミジンツボなどの地下水棲貝類など多くの生物が生息している。
秋芳洞は、以前は「滝穴」と呼ばれ、神のすむ神聖な場所として、人々はあまり近づかなかった。明治以降、洞窟のすばらしい景観が紹介されるようになり、その後多くの観光客が訪れるようになった。大正15年には東宮殿下(昭和天皇)がご来訪されその際秋芳洞と命名された。