清水寺

清水寺

清水寺は京都市東山区に位置する、1200年以上の歴史を誇る由緒正しい寺院です。この寺院は日本国内外から多くの観光客が訪れ、1994年にはユネスコの世界文化遺産に登録されています。
清水寺の境内には、その歴史を物語る多くの見どころがあります。まず、仁王門が正門として立ち、金剛力士像が迫力を醸し出しています。また、清水寺のシンボルである本堂は「清水の舞台」としても知られ、崖からせり出した舞台からは壮大な景色が広がります。
境内には国宝や重要文化財といった貴重な文化遺産も多く、特に三重塔は国内最大級の高さを誇り、その美しさと歴史的価値は訪れる人々を魅了します。また、音羽の滝は恋愛成就などのご利益があるとされ、その清らかな水は「金色水」「延命水」とも称されています。
清水寺周辺には季節ごとに美しい景色が広がり、秋にはヤマモミジが紅葉し、夜間拝観も楽しめます。清水寺は日本の歴史と文化が息づく場所であり、その美しさと魅力は多くの人々に愛されています。

基本情報

名称
清水寺 (きよみずでら)
所在地
〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294
アクセス
京阪電車「祇園四条」駅・阪急電車「京都河原町駅」下車、市バス「清水道」または「五条坂」から徒歩約10分
駐車場
駐車場 あり(京都市清水坂観光駐車場)
営業時間
6:00~18:00
※夏は~18:30(7月~8月)
定休日
無休
料金
拝観料
 一般 400円
 小・中学生 200円
連絡先
電話番号: 075-551-1234
FAX番号: 075-551-1234
公式サイト

マップ

詳細情報

境内案内
1. 仁王門
清水寺の正門です。応仁の乱の戦火で1469年に焼失しましたが、1500年前後に再建され、2003年に解体修理されました。正面約10メートル、側面約5メートル、棟高約14メートルの、再建当時の特徴を示す堂々たる楼門です。(重要文化財)
2. 西門
現在の建物は1633年再建のもの。ここから見る西山の日没は素晴らしく、極楽浄土に往生する入り口の門、浄土を観想する日想観(にっそうかん)の聖所です。(重要文化財)
3. 鐘楼
平安期に建造され、江戸時代中期の1607年に現在の場所に再建・移築されました。桃山建築様式の粋を凝らしたつくりで、牡丹彫刻の懸魚や、菊花彫刻の蟇股、四隅の柱の先にある獏と象の木鼻などが見所です。(重要文化財)
4. 三重塔
高さ約30メートル。国内最大級の三重塔で、京都の街からよく望見できることから古くから清水寺のシンボル的な存在です。創建は847年、現在の建物は江戸時代の1632年に再建されたものです。大日如来像を祀り、四方の壁に真言八祖像、天井・柱などには密教仏画や龍が極彩色で描かれています。(重要文化財)
5. 随求堂
1735年の建立。衆生の願い、求めに随って、叶えてくれるという大功徳をもつ大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)を本尊(秘仏)としてお祀りしています。また、縁結び、安産、子育ての神仏もお祀りしています。ここでは胎内めぐりを体験できます。※胎内めぐりは新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、人数を制限して受付しております。
6. 経堂
寛永10年(1633)の創建で、平成12年(2000)に解体修理されました。平安時代中期には一切経を所蔵し、全国から学問僧が集まる講堂がありましたが、現在の経堂は寛永の火災後の復興にあわせて教学の場として建立されました。堂内には釈迦三尊像をお祀りし、鏡天井に江戸時代の絵師・岡村信基筆の墨絵の円龍が描かれています。毎年2月15日の涅槃会は、ここで行われます。(重要文化財)
7. 本堂
音羽山の断崖に建つ清水寺の本堂。1633年再建の木造建築です。本尊の千手観音菩薩をお祀りしています。日本古来の伝統工法による丈夫な構造で、多くの参詣者で賑わう舞台を支えています。(国宝)
8. 阿弥陀堂
江戸時代初期の1631年の再建。浄土宗の開祖・法然上人が唱導した常行念仏が日本で最初に行われた場所であることから、法然上人二十五霊場第十三番札所として多くの参拝者が訪れます。本尊は阿弥陀如来。入母屋造り、檜皮葺の建築様式です。(重要文化財)
9. 奥の院
「音羽の瀧」の真上に建ち、現在の建物は、本堂と同時期の1633年に再建されました。2017年に修復が完了しました。本堂と同様の懸造りの舞台があります。(重要文化財)
10. 音羽の瀧
清水寺の開創の起源であり、寺名の由来となった瀧です。こんこんと流れ出る清水は古来「金色水」「延命水」と呼ばれ、清めの水として尊ばれてきました。3筋に分かれて落ちる清水を柄杓に汲み、六根清浄、所願成就を祈願します。
11. 成就院
応仁の乱の兵火によって焼失した清水寺を再興した願阿上人の住房として建てられたのが成就院の起源です。その後、清水寺の本願職として、伽藍整備や財政の維持管理などを担当してきました。「月の庭」として知られる庭園は名高く、毎年期間限定で特別公開しています。
12. 千体石仏群
ここに立ち並ぶ様々な石仏の一部は、かつて京都の各町内にお祀りされていた大日如来や阿弥陀如来、観音菩薩です。明治の廃仏毀釈の際に、捨てるにしのびないと市民の手によって清水寺へと運び込まれたものです。現在も有志の方々よって前垂れを掛け替えていただいています。
13. 子安塔
聖武天皇・光明皇后の祈願所と伝えられていますが詳しい創建年代は不明。現在の建物は1500年に再建されたものです。檜皮葺の三重塔の内部には、子安観音(千手観音)をお祀りし、その名の通り安産に大きな信仰を集めてきました。(重要文化財)
14. 大講堂(寺務所)
清水寺開創1200年の記念事業として、昭和59年(1984)に観音信仰の道場・国際親善・文化交流の殿堂として建立されました。多宝閣、重要文化財の仏像や寺宝を収蔵する宝蔵殿、清水寺寺務所などがあります。仏教文化講座やうら盆法話の会場・円通殿は、大講堂の1階にあります。※宝蔵殿は非公開です。