白米千枚田

白米千枚田

白米千枚田は石川県輪島市白米町に位置する美しい棚田です。日本海に面し、小さな田が1004枚も連なるこの斜面は、「つなぐ棚田百選」や「国指定文化財名勝」にも選ばれています。その名の通り、一枚一枚の田は非常に小さく、耕運機が入らないため、今も地元の人々とボランティアが手作業で田植えや稲刈りを行います。
白米千枚田は「能登の里山里海」として2011年に世界農業遺産にも認定され、四季折々の美しい風景が楽しめます。春は水面に太陽が映り、夏は緑の稲と青い海が美しいコントラストを描きます。秋には黄金色の稲穂が風に揺れ、冬はイルミネーションイベント「あぜのきらめき」が開催されます。
この棚田には、オーナー制度があり、希望者は自分の「マイ田んぼ」を持つことができます。この制度により、都会からも多くの人々が参加し、地域と訪れる人々が一体となって、美しい棚田を守っています。特に、「あぜのきらめき」では環境に優しい太陽光発電で点灯するLEDが、15分ごとに色を変える幻想的な光景を作り出します。
白米千枚田は自然、文化、そして人々の手によって形作られた、日本の美しい景観を代表する場所です。

基本情報

名称
白米千枚田 (しろよねせんまいだ)
所在地
〒928-0256 石川県輪島市白米町99-5
アクセス
金沢駅から輪島特急バスで乗車約2時間30分 輪島駅前下車(乗り換え)
→輪島駅前から路線バス(町野線)乗車「白米千枚田」下車
駐車場
駐車無料・予約不要
観光バス 5台
一般車 51台(内1台EV普通充電器含む)
身障者用 2台
営業時間
散策自由
連絡先
電話番号:0768-23-1146
FAX番号:0768-23-1146
公式サイト

マップ

詳細情報

▶世界農業遺産に認められた棚田
2011年、日本で初めて世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」。白米千枚田はその構成要素のひとつで、シンボル的な存在とも言えます。一枚の面積は18平方メートルほどで、最小の田は50センチ四方程度。農業機械が入れないため、今も田植え・稲刈りは地元住民やボランティアによる手作業です。2014年には日本の原風景を後世に残そうと、稲の種を直播(じかまき)して育成する日本古来の農法「稲代田」を復活させました。
▶幾何学模様を織りなす絶景
奥能登の海になだれ込むように小さな田が連なり、幾何学模様を描く白米千枚田。のどかさと、たくましさを感じさせる絶景は、いつも能登人の暮らしに寄り添ってきました。水田が空を映してきらめく春、稲の緑と海の青のコントラストが美しい夏、黄金色の稲穂が揺れる秋、雪模様に覆われる冬と、四季ごとの景観を見せてくれます。秋冬にはソーラーLEDが彩るイルミネーションイベント「あぜのきらめき」が開催されます。
▶「マイ田んぼ」が持てるオーナー制度
耕作者がいない田を借りて、希望者に貸し出すオーナー制度があります。オーナー会員になると、気に入った田に自分の標柱を立てて「マイ田んぼ」(借地権、所有権はなし)にできます。耕作作業は年7回(田起こし、あぜ塗り、田植え、草刈り3回、稲刈り)ありますが、義務ではなく都合の良い時に参加してもらうスタイル(耕作管理は白米千枚田愛耕会が実施)。首都圏など全国からご参加いただき、その数は年々増加しています。オーナー制度は米づくりの大切さを未来へ伝え、美しい棚田の景観を守ることにもつながっています。