なまはげ館

なまはげ館

「なまはげ館」は、秋田県男鹿市にある施設で、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「男鹿のナマハゲ」に焦点を当てています。ここでは、男鹿60地区以上から集められた多種多様なナマハゲ面・衣装が展示される「なまはげ勢揃いコーナー」、男鹿の自然や風習、ナマハゲに関する資料が集められた「神秘のホール」、そして大晦日のナマハゲ行事を大スクリーンで上映する「伝承ホール」があります。
更に特筆すべきは、自分自身がナマハゲに変身できる「なまはげ変身コーナー」。専門の解説員が30〜40分の所要時間で案内してくれます。2013年にリニューアルされ、多くの新しい要素が加わりました。
隣接する「男鹿真山伝承館」と真山神社も訪れる価値あり。真山伝承館では、なまはげの実演が見られ、真山神社は徒歩で約5分の距離にあります。
お土産売店では、なまはげに関する限定グッズも豊富に取り揃えています。石積みの外壁や、秋田杉を使った内装も見どころの一つ。総じて、「なまはげ館」は男鹿のナマハゲとその文化を深く理解できる、見逃せないスポットです。

基本情報

名称
なまはげ館 (なまはげかん)
所在地
〒010-0685 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢
アクセス
JR「男鹿駅」からタクシーで約20分
※「なまはげシャトル」約20分、「真山」下車(事前予約制)
駐車場
駐車場 あり
営業時間
8:30~17:00(年中無休)
料金
550円(小中高生275円)
連絡先
電話番号:0185-22-5050
FAX番号:0185-22-5050
公式サイト

マップ

詳細情報

★伝統を受け継ぐ真山のナマハゲ★
真山地区では古くから伝わっているという角のないお面をかぶり、二匹一組となって家々を練り歩く。
ナマハゲは、むやみやたらに家々に入るのではない。ナマハゲを家に入れる主導権はその家の主人にある。
「先立(さきだち)」という役目の者が、家の主人にナマハゲを入れても良いかを事前に確認する。
先立の合図を確認すると、ナマハゲに扮する二人の若者はウオー!という奇声と共に乱入する。
真山のナマハゲは、その動作一つ一つに昔からのしきたりがある。やたらと動き回るだけではない。
まず家に上がりすぐに四股(シコ)を7回踏む。これで初めて家の中を歩き回ることができる。
「ナマケモノの匂いがする」「ナマケモノはいないか!」などと、荒荒しい奇声を上げ畳を強く踏みしめながら歩き回る。
そして、その家の主人が荒れ狂うナマハゲをなだめて丁重にもてなしナマハゲにお膳を添える。ナマハゲは添えられたお膳に座る前に5回シコを踏む。ウオー!ウオー!と唸っているナマハゲに主人は酒肴をすすめる。
主人とナマハゲとの間で様々な問答が交された後、ナマハゲは来年も豊作であるよう祈願し、再び立ちあがり3回シコを踏みまた歩き回る。
ナマハゲはその家を立ち去る前に「来年もまた来るぞ!」と言い残し次の家へ向かう。ナマハゲは、その家の子供達が病気や怪我などせず幸福になれるようシコを踏むのである。
家に上がってすぐ7回、お膳に着く前に5回、立ち上がる際に3回、「七・五・三」という男鹿真山のナマハゲ独自のしきたりである。
このナマハゲの伝承は今でも地域の人々の手によって受け継がれ次の世代へ、また次の世代へと継承されているのである。

★なまはげ館館内紹介★
▶なまはげ勢ぞろい
男鹿市内各地で実際に使われていた150枚を超える多種多様なナマハゲ面が勢ぞろい。圧巻の迫力です。
▶神秘のホール
ナマハゲを生み、育み、伝承してきた男鹿特有の風土を、丸木舟など民具の展示、映像、グラフィックパネル、パソコン検索装置などで紹介。
▶なまはげ伝承ホール
男鹿に生き続けるなまはげ行事の姿や、しきたり、伝承する人の精神を描きます。スクリーンでは、男鹿の大晦日のナマハゲ習俗を紹介する映画「なまはげの一夜」を8:30~16:30までのあいだ、30分おきに上映。
▶企画展示コーナー
秋田県内や海外の、なまはげに類似した民俗行事で使われている面の展示など色々な企画の展示を行っています。
▶デジタルなまはげ変身コーナー
なまはげ変身をAR活用でデジタル化。館内で専用のアプリをダウンロードし、ご自身のスマホを使用し体験いただけます。お面や持ち物がアレンジでき、よりリアルに近いかたちで子供から大人までお楽しみいただけます。
▶石川千秋 ナマハゲ面づくり実演
現在、世界でただ一人のナマハゲ面彫師「石川千秋」によるナマハゲ面の手彫り作業の実演(週3~4日/不定期)。
▶なまはげ情報コーナー
男鹿のナマハゲに関する情報を、書籍やタッチパネル端末等でご覧いただけます。
▶オリジナルや限定のなまはげグッズをそろえた売店
ココでしか買えないなまはげグッズをはじめ地元の特産品やお土産品を多数取り揃えております。